また会う日まで !

今日でブログも最後です。皆さん、4年と4カ月、本当にお世話になりました。32年近く同じ職場に勤めた後の初めての転職だったので、随分とカルチャーショックを受けたのを昨日のことのように覚えています。当社の場合は、acbさんが当時特色のある経営を実践されていたので、ごく世間一般的な数字の世界から来た自分にとっては余計にそのギャップは大きかったですね。育ったキャリアが違うので当然なのだけれど、自分が本当に当社の役に立つのか、モヤモヤを抱えつつの毎日でした。以前の職場とはっきり異なると感じられたのは、皆の明るさでしたね。人により性格的な差は当然あるのだけれど、職場全体とすれば健全な明るさが満ちていて、飲酒運転などの不祥事なんか起こりようがないという安心感がありましたね。現在もそれは続いているんだけれど、是非今後も意識して維持して行って欲しいですね。職場風土というものは知らず知らずのうちに変わって行ってしまうものなので、具体的な施策をバランス良く打ちながら維持発展させて行って欲しいと思います。

当社に入社するに当っては「支援職って一体何なの?」って前の職場の同僚には随分聞かれたけれど、現在の部課長・支援職の皆さんはどう感じているのかな。目先の工事だけに追われず、部課長・支援職としての役割を日々振り返りつつ、前に進んでいって欲しいね。マネジメント職としての役割をそのまま役職名にしたわけだけれど、自分の大好きな実務の方に入り浸りになってないかな。実務に絡む業務でもこれが経営レベルのものであれば正に部課長の取り組むべき課題であるし、そこに部下を絡ませて成長の機会を与えることができれば最高だね。そういうことが意識してできるようになっていって欲しいというのが、幹部に対する最後の私の願いです。

社員の皆さんとはいろいろ話しをする場面も多く、個人的にも様々な相談を受けたけれど、僕がどれだけのアドバイスをしてあげられたか。それぞれの人生に幸多かれと願わずにはいられません。僕が当社に入社して以降に辞めていった皆も同様で、もしこの記事を読んでいる君がいるとすれば「しっかり前に進めよ!」と伝えたいね。そしてその言葉は僕自身にも跳ね返る言葉であり、これからの人生が更に充実したものになるよう、新たな職場で新たな挑戦を続けて行きたいと思います。また、その内、皆にも報告することがあろうかと思います。皆、元気で ! いつかまた会いましょう ! 以上
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理想と現実2

先日のリオ五輪予選で日本女子代表(なでしこ)は思わぬ敗退をしてしまったね。一方、最近どうもなでしこに比べると扱いが軽くて可哀相な男子の五輪代表(U-23日本代表)は予選を兼ねたU-23アジア選手権で全勝優勝したわけだけれど、この違いはどこから来たのだろう。U-23日本代表は前評判が低くて、アトランタ五輪以来続けてきた連続出場が途切れるんじゃないかと心配されていたんだけれど、ふたを開けてみれば堂々の全勝だからね。

 U-23日本代表のサッカーはまず守りを固めた上での速攻中心のカウンターサッカーが基本戦術で、評論家の間では弱者のサッカーなどと評判が良くなかったのだけれど、監督はチームメンバーの能力やライバルチームとの力関係を踏まえた現実的なサッカーをしたということだと思うね。日本のサッカーは伝統的に華麗なパスサッカーを理想としていて、ポゼッション(ボール保持.)を維持しながらの能動的な崩しによる得点を目指す姿としていることから、U-23のサッカーを弱者のサッカーだと揶揄することになったわけだけれど、さてどうなんだろう。結果を出したサッカーがその大会での強者のサッカーではないのか。逆に言うとライバルチームに研究されつくして勝てなかったなでしこのパスサッカーは、現実としての結果が出なかった弱者のサッカーということにもなってしまう。

 代表の監督はまだ国内外の選手を選抜できるので自らの理想に沿った選手を集められる可能性を持っているが、クラブチームの監督はチーム内にどういう選手がいるかという現実と目指す理想との間でどう戦うかの戦術を決めなくてはならない。我々中小企業も同じで、大企業のようにダメなら即交代ではなく、社員を生かし、更に成長してもらいつつ、現実との間の中で理想やあるべき姿を追求していくことになる。当社もトライアンドエラーでいいので、運用面特にヒトのことも常に頭に置きつつ、あるべき姿に向けてどんどん変えていったらいいと思う。皆がこうしたいという意見は歓迎されているわけなので、自らの意見に責任を持って取り組んで欲しいね。そしてその過程で皆一人ひとりが成長をしていって欲しいとも思う。ずっと当社はプロセス重視であまり結果にこだわってこなかったけれど、結果を出し切ってこそ、関わった担当者には大きな成長がもたらされるのだから。

 皆は筋論を言われるとすぐに「そうですよね!」と簡単に納得してしまうけれど、大事なのは目的を共有しつつも方法論を自分たちが必ずやり続けられるよう現実に即して練りつくすということだろうと思うね。その内ほとぼりが冷めて来たらフェードアウトでは当社は成長して行けない。必ず実行し続けなくてはならないものだとすれば、安請け合いは出来ないはずだ。簡単にヒトがいないことを出来ない理由にしてはいけない。でも「多分その内やらなくなってもいいや!」での「おっしゃるとおり」でもいけない。部課長の皆さんは理想と現実の間で頭を絞って、必ず続けられて結果を出せる方策や仕組み、態勢を作っていって欲しい。そしてそのプロセスの中でヒトを育て、今度はすんなりとあるべき姿を形に出来るような人材のいる会社にしていって欲しいね。いつか天竜精機をまた訪れる機会があって、「なるほどそんな風に変えて、回し続けているんだね!」「それにしてもお前ら成長したな!」と言う日が来ることをとても楽しみにしているよ。以上

人間の本性

  このブログもいよいよ最終回が近づいて来たけれど、ひとつ書いて置きたいのが人間の本性についてだ。人間とはそもそもどういうものなのか。孟子は性善説を唱えて、人間とはそもそも善を持って生まれてきており、長ずるに従って悪を覚えるようになると説いているね。これに対して荀子は、人間はもともと怠惰なもので教育だとか鍛錬により善を学び、行いを改めるようになると説いたんだね。仕事で言えば、人はもともと仕事をきちんとやろうとするものなのか、もともと手を抜こうとするものなのかということかな。

 その答えは国民性によっても大きく違うだろうけれど、日本人は基本的に真面目なので性善説に近いのだろうか。ただ、それでも決してすべての日本人がそうだとは言えないし、一番の問題は基本的にそうであったとしても結果としていつもきちんとした仕事が出来ているかは別物だということだね。人間は忙しさにかまけてついつい手を抜いてしまったり、忘れてしまったり、そして間違えてしまうということだよね。性弱説とでもいうべきだろうか。ここのところを認めるか、認めないかで仕事のあり方は随分と違ったものになってしまうね。間違える人間は能力が低くてダメな奴で特殊な人間なんだとしてしまうと、仕事のやり方は常に性善説で間違えや漏れは基本的に無い、せいぜい気が抜けていたんで気合を入れろということになる。確かにそれを一概には否定できない部分もあるんだけれど、悲しいかな人間は気合をいつも入れ続けることは出来ないんだよね。

  前職の営業店では毎日勘定合わせというものをやっているんだ。世間でよく言われる1円でも合わないと、夜中まで皆で伝票を確認するっていうやつだね。最近はシステム化が進んで合わないという事態は少ないんだけれど、昔はしょっちゅうあって「今日は店全体の飲み会だ!」なんていう日は、勘定が早く合うかどうかが早く飲めるかの重要ポイントなんだよね。ある時事務課長だった僕は支店長に「必ず今日の勘定は一発で合わせます!」と請け負って、「君がそんなこと言ったって、誰かが間違えるだろう!」と笑われたんだけれど、約束どおり一発で合わせたよ。これは意外と簡単で、朝からメンバーに「今日は飲み会だぞー!」と気合を四六時中入れまくって夕方まで頑張らせれば、出来ちゃうんだね。これが一般的に言う「やれば出来るじゃないか!」って言うことになるんだけれど、問題はこれを毎日やれるかということだね。これは実に難しい。こんなことを毎日やられたら、人間はすぐに慣れてしまうし、更には嫌になっちゃって逆に間違いが増えてしまうんだ。

  人間というものはそもそも間違えるものなんだ、忘れるものなんだという現実を踏まえた仕事の回し方が大事になるということだよね。そのために世の中では、人を変えてのチェックだとか、組織としての牽制態勢を作るんだね。そして作るだけではダメでそうした仕組みを有効に回し続けていかなくてはいけない。有効に回し続けるためには、あまりに大変な仕組みでもダメで、考え抜かれた簡単な仕組みでないと続けること自体で仕事の効率性が落ちてしまって経営的に今度は成り立たないものになってしまうんだね。人間性尊重の経営というとなんだが人に優しいというイメージだけが強調されてしまうけれど、こうした人間の本質的な性向を認めた経営ということじゃないかと思うね。以上

丸くなった?

先日、前の職場の後輩と酒を飲んだ際に「うふふ、メッシさんも丸くなりましたね!」と言われてしまった。「人と合わせることができるようになりましたね!」ということらしい。そう言えば、ちょっと前に息子にも「お父さん、丸くなったね!」と言われたことを思い出してしまった。人間、歳をとると丸くなったと言われるケースを巷でも良く聞く話だけれど、私自身は嬉しいと思って聞いたというよりも困惑して聞いた感が強い。

 丸くなることは良いことなんだろうか。丸くなったと言われると、物事に対するオモイの強さが以前よりも薄れてしまったんじゃないかと感じてしまう。前の職場ではとにかく会社のあるべき姿を自分なりにいつも考えて、特に本部にいて会社全体の施策を立案・実行する立場にいた時などは、経営トップのいやがるような施策も随分実行した。自分の評価には必ずしも繋がらなくてもその部署を離れる際には自分の取り組んだ仕事として自分自身に恥ずかしくない仕事ができたと思った。ただ、あるべき姿に向けて正面突破を繰り返した分、その間は常に強いストレスを感じていて、休みの日などはヒーリングミュージックを随分聞いたなぁ。役員には役員の立場があって、そことあるべき姿とのバランスを取りながら進めることもこの社会で何かを実現して行こうとしたら大事なことかも知れないけれど、当時は気付いていながらも気付かないフリをしていたね。相手の立場も考えつつ、持って行きたい方向へ時間をかけて持っていくというやり方もあったかもしれないけれど、今でもあれはあれで良かったんだと納得している。

 子供に対してもそうだったね。子供の将来に重要な教育にはカネをかけたけれど、贅沢はさせなかった。高校性になってもケータイなどは持たせなかった。英国駐在で学んだことのひとつに子供を必要以上に甘やかしてはいけないということがある。子供に大人になることへの希望を持たせるためには、子供の段階から現状に満足させてはいけないということだ。親はミュージカルを観に夜出かけるけれど、子供は簡素な夕食をとって早く寝る。だからこそ、子供は早く大人になりたいと思うわけだ。我が家の子供たちにも大人になることへの希望を持たせてやりたかった。「立派な大人になってくれて、もう厳しいことをそんなに言う必要がなくなったということだよ。」と息子に説明したものだ。「親は子供に対してそうした責任を持つけれど、孫に対しては無いからね。今度はお前の番だぞ。」とも付け加えておいたよ。

 当社を今月末に去るわけだけれど、どれだけ皆に厳しいことを言い残せるか。「こんな状況でいいのか?」「君は皆のため、会社のために何をするんだ?」「こうした方が良いと思うのなら何故実現させようとしないんだ?」厳しいことを言うのはエネルギーが要る。自分から発した言葉はすぐ自分にも跳ね返ってくるからね。自分はそれを言えるだけの資格があるのか、それに相応しいことを自分でもしているのかってね。「メッシさんがいなくなったら、厳しいことを言う人がいなくなっちゃうじゃないですか。」って誰か言うけれど、そうじゃないだろ。君達自身が言わなくちゃ。年齢に関係なく、やっぱり変に丸くなっちゃいけないね。以上

ビジネスモデル

  皆さんは「ビジネスモデル」という言葉を知っているかな。良く聞く言葉だと思うけれど、意外と具体的な姿を頭の中に描ける人は少ないかも知れない。「ビジネスモデルとは、事業で収益を上げるための仕組みである。」とのことだけれど、具体的にはどんなものがあるのだろうか。少し実例を挙げてみたいと思う。

 例えば、家庭用のプリンター。皆さんにとってもかなり身近な物だと思うけれど、メーカーはプリンターを売っただけでは殆ど儲からない。むしろ赤字になっている可能性の方が高いだろうね。そうした状況の中でこの事業の収益を支えているのが、インクの販売だね。インクタンクの形状を特殊なものにして他社による代替品が競合製品として参入しづらいようにして、ハードとしてのプリンターを買った消費者のインクの買い替え需要を確実に取り込むことで利益を上げるビジネスモデルを確立しているんだね。

 他にはどうだろう。近年、巨額のM&Aが続く製薬業界だけれど、巨大化した製薬会社はブロックバスターと呼ばれる患者数の多い売れ筋医薬品への依存度をますます高める結果をもたらしているようだね。ところが、社会には患者数は少ないながら(医薬品の市場が小さい)新薬の登場を待ち望む人たちがいるわけで、バイオベンチャーはこうしたニッチのマーケットを狙って新薬開発に取り組んでいるところが多いとのこと。ただし、新薬開発が日の目を見る確率は二万分の一なんて通常のビジネスでは考えられない確率なんだそうで、VBにとっては資金負担を考えると経営上の大きな障害となっているんだね。ただ、次の本に登場するバイオベンチャーは自分で開発せずに世界中から他の会社が開発した新薬の国内販売権を取得して事業化することで、こうした開発リスクを回避するビジネスモデルを築いているんだそうだ。目利きで勝負しているわけで、とても面白いビジネスモデルだと思うね。

 真面目に商売することは勿論大事だけれど、競争を勝ち抜くためには商売のやり方を考え抜いて取り組まないと、いくら頑張っても結果がなかなか出ないということになってしまうよね。真面目の前に何か言葉が付くくらいな当社だからこそ、重要な頭の使いどころとして今後強化して行って欲しいところです。3to1頼むよ。以上
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あすなろ

Author:あすなろ
自動機・省力化機械の開発・設計・製造組立の天竜精機

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