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選べる幸せ

ここ3日間、日経の2面で「地銀大再編」という特集記事が連載されている。みなさんはあまり興味のない記事と思うが、「またやっているな。」と思って読んでいる。金融機関の経営統合だの合併だの発表されるたびにこうした「いよいよ地方銀行も経営統合などがドミノ倒しのように進む時が来たのだ!」などという記事が特集されてきた経緯があるからだ。それだけ100行を超える地銀がいまだ存在して過当競争を繰り広げている状況は異常だということなのかもしれない。

 若い頃、調査機関に出向して「欧州の地方銀行」なる調査レポートをまとめたことがある。欧州諸国でもかつて多数の地方銀行が存在したのだが、南欧諸国を除いてほとんどの国ではいくつかの大銀行に統合されてしまっていた。草狩場と言われたイタリアやスペインでも当局主導で地方銀行の集約が今では進んだのだろう。それに対する日本だ。日本全体が経済成長を遂げている時代は良かったのだが、地方経済が疲弊し縮小する時代となって100行は多過ぎるということだ。

 旧相互銀行を除く地方銀行というものは昭和初期の大恐慌時代を通じてほぼ一県一行に集約され、安定的な金融システムの一翼を担ってきたのだが、こうした時代になるとあまりに安定的な経営環境であるが故に動くに動けない状況となってしまっている。地方の殿様の仲良しクラブなどと揶揄されてきただけに、隣県の同格地銀の営業エリアに攻め込むにはそれなりの度胸と覚悟が必要だ。

 銀行というものは規制業種の筆頭みたいなもので、銀行法によりやっていいこと、やらなければいけないことなどが列挙されていて、独自性を出しにくい業種だ。余計なことに手を出して本業である銀行業務ごと破綻するような事態になると、一銀行の話に済まず社会資本たる金融システム全体を揺るがすことになりかねないため、銀行法により一挙手一投足まで規制されるような仕組みになっているわけだ。

 企画部でグループ戦略を担当していた時は新しいことがやりたくて当局に承認してもらうために通ったりしたものだが、担当官からは問題が後日生じないようにああでもない、こうでもないと言われたものだ。業法による規制を受けていない当社はどれだけ自由なんだろう。皆さんはそんなことを普段あまり考えたこともないだろうけれど、つくづく厳しい規制を受けることもなく、自ら様々な戦略を主体的に選べる幸せを感じる。当然、自由には責任が伴うのだが、その自由を自らの選択によりどのように行使するかは、我々自身にかかっているということは常に意識していたい。以上
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