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アイデアは交差点から生まれる

こんにちは。くにです。

アイデアは交差点から生まれる
-イノベーションを量産する「メディチ・エフェクト」の起こし方-
フランス・ヨハンソン (著)
4月23日

「イノベーション」というキーワードに惹かれて読んでみました。

著者のフランス・ヨハンソンはアメリカのブラウン大学を卒業後、ソフトウェア企業を設立し、CEOとして活躍した人です。


本の中では「メディチ・エフェクト」というキーワードが使われているのですが、これは14世紀イタリアで金融業により栄えたメディチ家のもとに彫刻家や画家、詩人、哲学者、科学者、金融業者、建築家など多種多様な人々が集結したことを指しています。異質な者の交流がイノベーションを促進する、という今ではすっかり定着した考え方を改めて説いた言葉です。

シロアリの塚からヒントを得て、灼熱のジンバブエ・ハラレに空調のないオフィスビルを建てた建築家のミック・ピアース、大ヒットゲームとなった「マジック:ザ・ギャザリング」のリチャード・ガーフィールドなど、イノベーションを実現した事例がいくつか登場し、成功の秘密に迫っています。

残念ながら日本人にはあまりなじみが無い成功例なのですが(苦笑)、意外なところからヒントを得てヒット商品を作った例が紹介されています。


『ある言葉を聞いたりイメージを見たりしただけで、人間の頭のなかにはいくつもの連想観念がよび起こされ、それらの観念は互いに鎖のようにつながっている。こうした連想の連鎖は、その人間の体験に関連した領域に集中する』

少し難しい説明ですが、この“連想の連鎖”こそが、私たちの幅広い思考を妨げている。
例えば、
「子供」→ならば「大人に比べて智恵が足らない」
「女性」→ならば「かよわい」
一般的によく“連想”される考え方だと思いますが、このような“思い込み”に縛られていると自由な発想はできない、
ということですね。

『早くから創造性について研究してきた』J・Pギルフォード氏によれば、『創造的な精神の持ち主は普通とは違う連想をする傾向がある』そうです。

要は豊かな発想力を持って、凡人とは違う新しいアイデアを生み出す人は“連想”の仕方が違う、ということです。


では、どうすれば普通とは違う“連想”をする人間を育てられるのか?

本の中では
『異なる文化のもとで暮らしたり働いたりした体験と、そのことの意味を吟味できる十分な時間をもつことによって、人は連想のバリアを低くできるし、そもそもそのようなバリアを築かないようにすることすらできる』
んだそうです。ん~ん・・・、言うは易し、行うは難し、です。

イノベーティブになるためのヒントが欲しい方は、ぜひ読んでみては。
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自動機・省力化機械の開発・設計・製造組立の天竜精機

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