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国貧しくして民太る?

  今月はギリシャの債務問題がヤマ場を迎え、デフォルトかEU側の金融支援継続か12日辺りで結論が出ることになるようだ。以前もどこかで触れたように思うが、この問題なかなか根が深い。EU内では統一通貨ユーロの下、ヒト、モノ、カネが自由に国境を越えて行き来するわけだが、現状の体制における最大の問題点は課税主権が各国の手を離れていないということにある。EU域内でヒト、モノ、カネの移動が自由になれば、域内最強の競争力を持つドイツがEUを牛耳ることになり、強力な産業のない南欧諸国は域内貿易を通じてドイツに国富を吸い上げられることは当然の帰結だったわけだ。ただ、EUが単一国家の場合は、ドイツ地域で徴税した国税を南欧地域に政策的に再配分することにより域内の経済アンバランスは調整されるわけだけれど、課税権が統一(≒政治統合)されていない現状ではそうした調整機能は働かないということになる。

 EUを日本に例えてみれば分かり易いと思う。日本国内では都市部を抱える自治体が圧倒的な産業競争力を持ち、そこでの税収をベースに国は地方経済を支えているわけだが、これは同じ国の中だからこそできることだよね。長野県が独立国家で、県内企業の税収だけで県民の福祉から全てを賄わなくてはいけないとして、モノはどんどん中央の企業の作ったものが流入してカネが東京都国に吸い上げられてしまったとしたら、長野県という「国」はまず間違いなく破綻するだろうね。EUはこうした構造的な問題を抱えているわけで、ある意味政治統合を果たして課税主権を一本化するまで何度でも形を変えて発生し得る構造的な問題ということになる。

 ただ、ギリシャ自体にも問題は抱えている。もともと対外競争力のある目ぼしい産業のない国にあってどんどん公務員を増やしてしまい、年金もドイツの支給水準の二倍もの金額を支給しているというんだからそりゃ財政破綻しない方がおかしいことになってしまう。かつて債務危機のあった中南米諸国などでもそうなのだけれど、対外債務で問題を起こすような国は意外と国民個々は裕福だったりするんだよね。南欧の街中を歩いていたりすると、結構市場の野菜売りのおばちゃんが毛皮のコート着てたなぁ。ドイツもEU域内諸国を市場として囲い込んだ結果として最近の好調な経済があるということは少なからず理解しているんだろうけれども、個人レベルの年金額の差などを突きつけられてしまうと頭に来るんだろうね。これについてはいや事実と違うという説もあり、実態はどうなんだろうね。

 こんな話はなんだか遠い国での話に思えるだろうけれど、日本も高齢化が進展して地方の金融機関では預金の減少が現実のものとなり始めているのはとても気になることだね。こうした動きが全国に広がり日本国債が国内で消化できなくなれば、市場の強烈な圧力の下で待ったなしの国民生活切り詰めが求められるような事態も考えられ得るわけで、身が引き締まるね。そんなことを考えると、今年は9月にシルバーウィークを設定しましたなんて言っていていいのかと思ってしまうね。かつて日本は失業を輸出しているなんて米国に文句を言われていたけれど、もう一度危機感を持って国民全体で一生懸命働く時が来ているんじゃないだろうか。硬い話で恐縮でしたが、最近の記事を読んでいて感じたことです。以上
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自動機・省力化機械の開発・設計・製造組立の天竜精機

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