事実から見える教育のあり方

前にも話しをしたが、妻とは子供の教育方針を巡ってよく喧嘩をした。教育のあるべき姿というものはどうしても主観的なものになりがちで、それが故に冷静な議論ができなかったというのが「子供の教育」絡みで喧嘩が多かった原因かなと思っている。子供がみんな無事育ってくれたことで妻との喧嘩も大幅に減ってしまったけれど、最近、新聞の書評で『「学力」の経済学』(中室 牧子著)が目に入り、論点が随分面白そうなので、我が家の子育ての振り返りを含めて読んでみたよ。

 著者は経済学の中でも教育経済学という分野が専門で、教育というものを実証的なデータに基づいて研究しているのだそうだ。実証的で客観的なデータをベースに教育のあり方を論ずるのであれば、自分の今までの視点とは違うものを提供してくれそうな気がしたんだよね。本書の中での検証事例をいくつか紹介したいと思うので、気になった皆さんも本書を読んでみたらどうかな。

例1・・「テストで良い点をとったらご褒美」と「本を読んだらご褒美」は、褒美の与え方としてどちらが効果的か。
→実証テストにより後者が効果的との結果が得られたとのこと。テスト結果というアウトプットより、成績を上げるための道筋(インプット)に対しインセンティブを与えることが重要とのことだ。
例2・・「あなたは能力があるのよ」と「あなたはよく頑張ったわね」は、ほめ方としてどちらの方が効果的か。
→実証テストにより後者が効果的との検証結果が得られたとのこと。前者は現状への安心感を持ってしまい向上意欲がそがれてしまうようだ。また、後者は勉強方法の良かった点を具体的にほめてあげることが重要とのことだ。仮にテストの結果が悪かった場合でも前者は「自分は能力のないダメな人間」と考えてしまうことにつながるけれど、後者の場合は勉強の仕方が悪かったんだから何か改善してみようということになるとのこと。

 さて皆さんはどう感じたかな。著者は更に、子供に対しどの年代にどういう教育を行うのが最も効果的かということも書いている。結論を言うと、幼児期に非認知能力を上げるための教育を行うことがその後の人生に大きな影響を与えるとのことだ。非認知能力とは、性格や性向といったもので、その中でも「自制(我慢)する力」と「やり切る力」を上げるための訓練(しつけ)をすることがその後の能力向上にとても大事で、それは追跡調査での実証データではっきり示されているんだって。

 こうしてみると僕の場合、子供が既に独立してしまって自分の子供でこの本の内容を実践してみることができないのが残念だなぁ。今後、孫を作っていくであろう子供らに託すしかないのか。皆さんも試してみてよ。以上
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自動機・省力化機械の開発・設計・製造組立の天竜精機

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