障害者の雇用促進

  一昨日、伊那のハローワークで障害者雇用促進セミナーがあり、出席してきた。僕らは「障害者」というと身体障害者の方や知的障害者の方を思い浮かべるのだけれど、主催者の話によれば近年、精神障害者で就職を希望する方の登録が急増しており、企業側にも是非協力をお願いしたいとのことだった。要は統合失調症などの精神的な病気と向き合いながらも仕事を続けて行きたいという皆さんが世の中で増加しており、そうした皆さんが安心して社会生活を営めるような職場環境の整備を図って雇用の増加に協力して下さいということだ。

  僕も以前の職場において随分と精神障害者の皆さんと向き合って来た。我々がつい思いがちなのは、精神的な病は普段から思考的なタイプの人がなりがちな病だというものだが、僕の経験でいくと逆のケースが多いように思う。明るく行動的で積極的な性格なメンバーがある日突然、精神的な病を発病して長期間休職せざるを得なくなったケースが結構あった。普段の様子を知る僕らにとっては「あいつがなぜ?」とびっくりしてしまう。思考的、行動的な差というよりも責任感や義務感の強さが大きく影響しているように思う。

  僕の元部下も生粋の大阪人で、ほんとに元気のいい奴だったけれど、次の職場に異動してしばらくしてダウンしてしまった。新規顧客の開拓に無茶苦茶頑張っていたらしいのだけれど、頑張り過ぎて自分のキャパを大幅に超えてしまったらしい。ある朝、突然起きられなくなってしまったというんだね。彼は病気の回復後、負荷の軽い後方事務を担当する職場に異動したのだけれど、「自分はもっとバリバリできるんだ。営業の第一線に復帰したい。」とよく僕に話しをしてくれたものだ。最近、聞いたところではようやく営業の第一線に復帰したようだけれど、精神障害者の方たちはこうした気持ちを常に持っており、周囲の配慮がかえって本人の気持ちを傷つけてしまうケースがあり、注意が必要だ。

 逆にいつも仕事がいい加減でお客様とトラブルばかり起こしている部下がいた際は、ついつい怒ってばかりになるので、「精神的に参ってしまわないだろうか?」などと心配してフォローの電話を自宅をいれてみたりしたものだ。だけど、そういう奴に限って全然響いていなくて「おめーな」とこっちがストレスを感じてしまったりして、結構叱る側の上司が精神的に参ってしまう場合があるので管理者側自身も注意が必要だね。

 話はあちこち飛んだけれど、精神的な障害者は決して特殊な存在ではなく僕らに身近な人たちであり、僕ら自身も何かのきっかけでそうした状態になるリスクは常に持っていると考えていることが重要なのだろう。そうした時に自分だったらどうしたいと考えるのか、そんなことをベースに考えながら精神障害者の方たちと今後僕らは向き合っていかなくてはならないし、企業も社会的な責任を果すという部分で同じだということだね。以 上
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

あすなろ

Author:あすなろ
自動機・省力化機械の開発・設計・製造組立の天竜精機

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
フリーエリア
最新トラックバック
リンク
QRコード
QRコード