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これから頑張れよ!

 今週月曜日の午後、総務のWさんのアナウンスで「メッシさん、メッシさん、お電話です!」と呼ぶので「僕に電話とは誰かいな?」と出てみると「○○○校のTです。」と言う。一瞬、誰だか浮かんで来なかったのだが、話を聞いてみてすぐに思い出した。残念ながら我社と縁がなくて採用試験を不合格としたT君じゃないか。話を聞くと、その後なかなか他社でも採用が決まらなかったのだけれど、この度、あるメーカーへの入社が内定したとの報告だった。

 T君はとんがった、あくの強いタイプだ。日本の会社は何だかんだいっても「協調性の有無」を採用基準の重要なポイントとして位置づけている。T君の場合、この重要なポイントが実に危うい。自分ひとりで突っ走ってしまい、周囲から場合によっては総スカンを喰らいそうな危険な匂いがプンプンだ。ただ、それと裏腹になるポジティプな資質として、這い上がってやろうというエネルギーをひときわ感じさせたのも彼だった。会社説明会で学生の皆さんに対し当社はこんな会社なんだよと話をしたのだが、会の終了後、個別に私のところへ食い付いて来たのが彼だった。

 「メッシさん、僕は出世したいんですよ。」とT君は言った。今時、珍しい奴だなと思った。就職活動を有利にしたくて目立とうとしたというのもあったかも知れないが、「ガッツのある奴だな。」と感じるとともに「怒り甲斐のありそうな奴だな。」とも思った。ただ、彼の欠点は出世してどうする、何のためにリーダーになりたいのかという点が真っ白だったことだ。学生に「社会のため」とか立派な答えを求めてしまうのは酷かも知れないが、「いい暮らしをしたい、他人より偉くなりたい。」といった欲望だけでは今の日本では皆引いてしまうし、採用面接ではそこまで言えなくて「なぜ」と聞かれても回答できないということになる。

 日本ではいつからかこうした欲望丸出しで頑張る姿を「あいつは・・」と否定するようになった。かつてエコノミックアニマルと呼ばれた日本人は今やほとんど絶滅してしまい、それを感じるのは中国人や新興国の連中になった。それだけに彼に興味を持たずにはいられなかったのだ。当社にはちょっと難しいとのことにはなったけれど、こうした人材を使いこなせる日本社会であって欲しいとも思った。リクルーターのO君に「ただ不合格通知を送るだけでなく、今後のT君の就職活動のために不合格の理由をしっかりフィードバックしてやりな。」とお願いしたところ、彼がそれに応えてT君に「内定が決まったらメッシさんに報告してやりなよ。」と言ってくれたらしい。

 電話口で報告する彼は当然嬉しそうだったが、僕も自分の息子の事のように嬉しかった。新しい職場では、T君のことを本気でガンガン怒ってくれる先輩がいてくれることを願っている。これから頑張れよ、T君! 以上
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自動機・省力化機械の開発・設計・製造組立の天竜精機

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