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社会性を持つ生き物

  最近、リベラルアーツという英単語を聞く機会が増えてきた。日本語でいうと教養という言葉になるようだが、リベラルアーツを売りとする大学が国内でもぼつぼつ出てきているようだ。僕は基本的に仕事が好きで、特に30歳代などは勉強といっても実務知識を得るための勉強しかやらず、せいぜい新聞の文化欄やTVなどを通じて多少なりとも教養を得てきた程度に過ぎない。それが40を過ぎる頃から自発的な欲求としてもっと教養を高めたいと思うようになった。理由ははっきり分からない。歳をとる中で、実務知識だけでは恥ずかしい、もっと自分という人間に深みが備わるような教養を得たいと思うようになったということなんだろうね。

 今読んでいる本は僕にとってはそんなリベラルアーツの領域に入る本で、「人類はどこから来て、どこへ行くのか」(エドワード・O・ウィルソン著、化学同人刊)というものだ。

 本書の中で著者は、世界の自然環境を支配しているのは二つの生物だという。ひとつは脊椎動物の支配者たる人間であり、もうひとつは無脊椎動物の支配者たる、ハチ、アリやシロアリだという。両者に共通しているのは、社会性を持つ生き物だということなんだね。社会性とはグループを形成し、集団生活の中でそれぞれ役割を分担しつつ、利他的な行動をとる性質を持つことを意味するらしい。最近では更に人間と社会性昆虫の相違点である繁殖を行わない階級層(働きアリ等)が存在するか等で、該当する側の社会性を「真」社会性と分けて考えるようにもなっているようだ。

 人間は太古の昔、何百万年にもわたる進化の歴史の中で後天的にこうした性質を備えるようになったわけだけれど、群れを作りたがり、自分の群れを守るために他の群れに対して攻撃的になるという特質は人間の歴史の中で戦争という形で何度も具現化してきた。恐らくは宇宙人の襲来でもない限り、同じ地球人として一つの大きな集団となり自発的に平和な共同社会を築くようなことは永遠にないのかも知れない。それだけにそうした人間の特性を皆で認識した上での現実的な取組を進めていく努力が必要なんだと思えるね。テロや地域紛争多発時代に生きる僕らが、人間の生きてきた道のりを振り返りつつ、これからどこへ向かうのかを考えるのにこうした知識も役に立つのかも知れない。

 琥珀の中に閉じ込められた古代アリや氷河から発見されたアイスマンの姿から僕らは僕ら自身の未来をどう考えたらいいんだろうか。以上
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