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人間の本性

  このブログもいよいよ最終回が近づいて来たけれど、ひとつ書いて置きたいのが人間の本性についてだ。人間とはそもそもどういうものなのか。孟子は性善説を唱えて、人間とはそもそも善を持って生まれてきており、長ずるに従って悪を覚えるようになると説いているね。これに対して荀子は、人間はもともと怠惰なもので教育だとか鍛錬により善を学び、行いを改めるようになると説いたんだね。仕事で言えば、人はもともと仕事をきちんとやろうとするものなのか、もともと手を抜こうとするものなのかということかな。

 その答えは国民性によっても大きく違うだろうけれど、日本人は基本的に真面目なので性善説に近いのだろうか。ただ、それでも決してすべての日本人がそうだとは言えないし、一番の問題は基本的にそうであったとしても結果としていつもきちんとした仕事が出来ているかは別物だということだね。人間は忙しさにかまけてついつい手を抜いてしまったり、忘れてしまったり、そして間違えてしまうということだよね。性弱説とでもいうべきだろうか。ここのところを認めるか、認めないかで仕事のあり方は随分と違ったものになってしまうね。間違える人間は能力が低くてダメな奴で特殊な人間なんだとしてしまうと、仕事のやり方は常に性善説で間違えや漏れは基本的に無い、せいぜい気が抜けていたんで気合を入れろということになる。確かにそれを一概には否定できない部分もあるんだけれど、悲しいかな人間は気合をいつも入れ続けることは出来ないんだよね。

  前職の営業店では毎日勘定合わせというものをやっているんだ。世間でよく言われる1円でも合わないと、夜中まで皆で伝票を確認するっていうやつだね。最近はシステム化が進んで合わないという事態は少ないんだけれど、昔はしょっちゅうあって「今日は店全体の飲み会だ!」なんていう日は、勘定が早く合うかどうかが早く飲めるかの重要ポイントなんだよね。ある時事務課長だった僕は支店長に「必ず今日の勘定は一発で合わせます!」と請け負って、「君がそんなこと言ったって、誰かが間違えるだろう!」と笑われたんだけれど、約束どおり一発で合わせたよ。これは意外と簡単で、朝からメンバーに「今日は飲み会だぞー!」と気合を四六時中入れまくって夕方まで頑張らせれば、出来ちゃうんだね。これが一般的に言う「やれば出来るじゃないか!」って言うことになるんだけれど、問題はこれを毎日やれるかということだね。これは実に難しい。こんなことを毎日やられたら、人間はすぐに慣れてしまうし、更には嫌になっちゃって逆に間違いが増えてしまうんだ。

  人間というものはそもそも間違えるものなんだ、忘れるものなんだという現実を踏まえた仕事の回し方が大事になるということだよね。そのために世の中では、人を変えてのチェックだとか、組織としての牽制態勢を作るんだね。そして作るだけではダメでそうした仕組みを有効に回し続けていかなくてはいけない。有効に回し続けるためには、あまりに大変な仕組みでもダメで、考え抜かれた簡単な仕組みでないと続けること自体で仕事の効率性が落ちてしまって経営的に今度は成り立たないものになってしまうんだね。人間性尊重の経営というとなんだが人に優しいというイメージだけが強調されてしまうけれど、こうした人間の本質的な性向を認めた経営ということじゃないかと思うね。以上
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自動機・省力化機械の開発・設計・製造組立の天竜精機

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